これまでの歩み

新制全日仏青の誕生

現在まで活動を続けている「全日本仏教青年会」が誕生した模様を、神奈川県仏教青年会の機関紙『県仏青』第6号(昭和52年5月1日発行)から転載して紹介させていただきます。

「全日仏青の現状と将来の展望を探る」 副幹事長 摩尼和夫

しばらく停滞を続けてきた全日本仏教青年会は、1月22日、東京・芝の仏教伝道協会における全国代表者会議および、3月12日に埼玉県仏教会館における再度の代表者会議で次のような新体制を整えて、再スタートすることとなったのは誠に喜ばしい。

新しく決定した役員は次のとおりである(敬称略)
理事長
平原隆秀(埼玉県仏教青年会 会長)
副理事長
永倉嘉文(神奈川県仏教青年会 前幹事長)
雲井世雄(神戸仏青連)
大内啓輔(山形県青年仏教会)
常務理事
西郊良光(神奈川県仏教青年会 幹事)
能登海正(全国日蓮宗青年会)
江口定信(全国浄土宗青年会)
菅野秀治(真言宗豊山派仏教青年会)
中村義英(同)
門脇允元(全国曹洞宗青年会)
大越孝一(茨城県仏教青年会)
田中光成(東京仏教青年会)
海老海信行(大阪府仏教青年会)
浜野竜生(埼玉県仏教青年会)
川島宏之(高野山真言宗青年会)
事務局長
鈴木永城(埼玉県仏教青年会)
同次長
鷲津憲道(同)
会計
小林秀樹、松本文雄(同)
監事
増田貞円(前理事長)
摩尼和夫(前副理事長)
その他理事20名

また事業計画として①全仏埼玉大会に仏青部会を設ける②世界仏教徒会議(WFB)日本大会への参加③機関紙「全日仏青」の発行④一県一仏青の発足促進、などを決定。更に、各加盟団体は分担金として昭和52年度から年1万円を負担することとなった。

再スタートしたばかりの「全日仏青」に余り大きな期待を持ってはならないが、「全日仏青」が一つの運動組織体として独自の活動が展開されるようになるためには、各単位組織間の自由な交流の積み重ねが必要であり、まさに「全日仏青」は当面そのための情報連絡の場であっても差しつかえはないであろう。

本年の全仏埼玉大会、さらには明年の世界大会(WFB)はその最良の機会ではなかろうか。

機関紙「全日仏青」を早期に発行し、少なくとも季刊位の間隔で加盟の有無に拘らず各団体に配布し、活字による情報の提供を行なうならば、仏教青年同志の接触の場が広がって行くに違いない。

ここ数年の間に、各宗団とも宗派仏青組織の充実を見せており、全国組織を結成した宗派も多く、次第に地域別の活動も充実されつつある傾向が強い。

第二回世界仏教徒会議が日本で開催されたのを契機に「全日本仏教会」が生まれ、各宗団の加盟が次第に増えるのと併行して、各県仏の結成がなされ、さらに市区仏教会の組織化と充実が行われつつある現状を見るにつけ、仏教青年会組織もその同一線上にあるべきではないかという感がする。

都市およびその近郊地域の今日のさまざまな変化は誠に驚く程であり、寺院に対する地域社会からの要求は多様化しつつあり、従って社会法規上のいろいろな制約も増えつつある。この地域による著しい多様化に対応するには、過去の宗団組織のみでは対処し得なくなりつつあり、そこに地域仏教会なり、地域仏青の存在の必然性を見るのである。

宗派仏青をタテ糸にし、地域仏青をヨコ糸として、個々の青年同志が触れ合い、刺激し合う中で、自己の信仰心と資質を高めなければならない。

同時に極度に発達した情報化社会の中では自分だけのカラに閉じこもっていては通用しない。各宗祖の人格を通して釈尊を知り、釈尊を通して、人を知り、世界を見る眼を持つ気概を抱きたいものである。

その第一歩が、われわれの会の活動であり、その地道な活動と気迫によってこそ、全日本仏教青年会が支えられて行くのではないだろうか。

他に求める前に、自ら試してみようではないか。

(まにかずお=前全日本仏教青年会副理事長)