〜日本仏教とプラムヴィレッジの相互対話〜
ティク・ナット・ハン師率いるサンガ「プラムヴィレッジ」の皆様との合同研修会は、今回で早くも5回目となります。2015年開催されました第1回研修「プラムヴィレッジの高僧30名vs日本の青年僧100名対話会」(於・曹洞宗檀信徒会館)の大成功をもとに、2016年には第2回研修「応用仏教-ブッダの教えを現代に生かすために-」(於・浄土宗大本山増上寺)、2017年には第3回研修「日本伝統仏教とプラムヴィレッジ僧侶団の相互対話」(於・浄土宗大本山増上寺)を、2018年には第4回研修「WFBY世界大会/世界仏教徒会議日本大会慶讃~日本伝統仏教者のためのマインドフルリトリート~日本仏教とプラムヴィレッジの相互対話」(於・曹洞宗大本山總持寺)を開催いたしました。皆様方のご要望に応え、今年もこの交流研修会を、曹洞宗大本山總持寺、公益財団法人仏教伝道協会、WFBY世界仏教徒青年連盟の協力のもと、全日本仏教青年会、プラムヴィレッジ招聘委員会の共催にて開催できる運びとなりました。
昨年11月、日本全国各方面の協力を以て円成いたしました「世界仏教徒青年会議日本大会(WFBY世界大会)」において、私たちは、世界で注目される、社会に参画する日本仏教の果たすべき役割について学びました。そして、その学びこそが、海外ではなく日本国内における我々の今後の布教伝道と仏教文化敷衍の在り方を改めて構築する原動力であると確認いたしました。この研修会では、国際社会より期待されるこの「社会実践」を基本とする日本仏教・大乗仏教の重要性に対する確信を以て、世界仏教の最先端を参究して参りたいと思います。
世界的仏教者の第一人者として欧米で名前を馳せ、医学界でも大きな注目を浴びる「マインドフルネス」の提唱者ティク・ナット・ハン師の仏教理論と布教方法と、大乗仏教界最大の勢力を持つ日本伝統仏教との対話が作り出す相互作用は、今後の仏教のあるべき方向性を一つの指針として創出するとともに、私たち日本僧侶の現場における布教実践の大きな参考となることでしょう。さらにこの研修会は、国際化する日本社会に呼応し、日本仏教界が将来の仏教者に必要とする「バランスのとれた国際感覚」を養うことも出来る機会となります。この貴重な研修会に是非ともご参加下さいますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
全日本仏教青年会 国際委員長 東海林良昌
世界仏教徒青年連盟 会 長 村山 博雅